インプラント治療

implant treatment

インプラント治療|八王子で歯周病治療なら山田雄一歯科医院

当院のインプラント治療
のこだわり

implant treatment

インプラント治療に関して、日本以外のほとんどの歯科先進国では歯周病専門医がインプラント手術を行います。それは、インプラント治療と歯周病治療が、切っては切れない関係にあるためであり、インプラントを長持ちさせるためには歯周病の知識が必要不可欠だからだと言えます。

また現在、世界中で多くのインプラントメーカーが存在しますが、当院では長年にわたり多数の研究報告があり、信頼性の非常に高いStraumann(ストローマン)インプラントを使用しております。
さらにインプラント手術を行う前に、CT検査で得られた情報を専用のソフトを用いてコンピューター上でシミュレートし、インプラントを正確な位置に設置するための専用の道具を患者さんごとに作製します(ストローマン・ガイドシステム)。
これを手術中に用いることで理想的なインプラントの設置位置をお口の中で正確に再現し、従来のインプラント手術よりも安全性を高めています。また、ひとつひとつの症例に対して歯科医師と歯科技工士が最初から連携することで、見た目や機能性などの見通しが立てやすくなります。

インプラントについて

About implant

インプラントは、チタン製の人工歯根を顎(あご)の骨に埋め込み、その土台の上に人工歯を形成することで、天然歯のような噛み心地と見た目を実現できます。部分入れ歯やブリッジとは異なり、健常な両隣の歯を削ることなく残存率も高い治療法です。
インプラントは、他の治療法に比べて安定感や使い心地が良いとされています。その秘密は「支えの強度」にあります。人間の噛む力は、強く噛みしめたときには、50~60キロもの力がかかるといわれています。根っこ部分が顎骨に支持されている天然歯は、その力に耐えうるようにできています。インプラントはその天然歯と同じ構造で、硬いものを食べたときの違和感や痛みに悩まされることはありません。まずは、お気軽にご相談ください。

インプラント治療の適応条件

インプラント治療を行うにはいくつかの条件があります。まず、土台となる歯槽骨が健康であることです。顎骨が足りない場合は、骨を補う「骨造成」が必要になります。それには、骨移植法、骨再生誘導法、上顎洞底挙上法などがあります。神経との位置関係や歯周病の進行程度なども評価する必要があります。

また、インプラントは外科手術なので全身の健康状態が良好である必要があり、持病(心疾患、糖尿病など)がある場合、施術が難しいことがあります。顎が完全に成長していない成長発育中の子どもも適していません。
術後、歯科での定期的なメンテナンスと毎日の丁寧なブラッシングも大切です。これらをきちんと行わないと歯周病に似たインプラント歯周炎を起こし、土台の骨が侵され支えられなくなることもあります。

インプラントの構造と素材

インプラントの構造と素材

インプラントは基本的に3つのパーツからできています。土台となるのが歯槽骨に埋め込むインプラント体と呼ばれる人工歯根です。材質はチタンあるいはチタン合金で、様々な長さや太さがあり、骨量や埋める位置によって選択します。その上に上部構造と呼ばれる人工の歯をかぶせます。材質はレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)、セラミックとレジンを混ぜ合わせたハイブリッドセラミック、金合金などがあり、強度や色調に違いがあります。人工歯根と上部構造の間にはアバットメントという部分があり、2つを連結するとともに人工歯根を守る役割を担います。材質はチタン、チタン合金、ジルコニアなどです。

インプラントのメリットとデメリット

  • メリット

    【周りの歯への負担がない】
    歯が抜けてしまった部位に人工歯根を入れて、天然歯のような噛み合わせを回復します。部分入れ歯やブリッジのように周りの歯を削ることなく、単独で治療ができます。
    【残っている歯に負担がかからない】
    天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
    【天然歯と同じ強さで噛める】
    インプラントと顎骨が結合するため、入れ歯などの義歯では味わえない天然歯に近い噛みごたえが期待できます。留め具などもなく、ご自分の歯と同様の感覚が得られます。
    【見た目が自然で審美性に優れている】
    歯ぐきから歯が生えている状態を再現できます。天然歯と区別がつかない自然な仕上がりです。

    インプラントは利便性や快適性、さらには審美性を求める風潮が広まる中で、それらの要望に応えることができる補綴(ほてつ)治療といえます。

  • デメリット

    【手術が必要で治療期間が長くなる】
    顎にインプラントを埋め込む外科手術で、骨と結合するまでの時間も要するため、治療期間が長くかかります。
    【自由診療のため高額になる】
    健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が高額になります。
    【治療が適応できないことがある】
    糖尿病などの全身的な疾患や、顎の骨の状態がよくない方は、治療に制限がかかります。事前にご相談ください。また、成長発育中の子どもには適していません。インプラントは骨と結合するため、顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうためです。
    【正しい清掃方法の習得とメンテナンスが必要】
    インプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあるため、丁寧なブラッシングが必要です。インプラントは歯根よりも細いため、歯ぐきとの境目に段差ができやすく、汚れがたまりやすい部分があります。磨き方のコツを習得していただく必要があります。歯科での定期的なメンテナンスも必要になります。

インプラント治療の手順

1

歯周病へ対する治療

まずは歯周病に対する治療を行います。

2

検査

レントゲンや歯科用CTを使って、お口の状態を正確に把握することから始まります。CT検査ではスキャンしたお口の中のデータを3D化し、コンピュータ上で、埋入する部位の骨の状態(質、厚み、高さ)や血管の位置などを確認し、手術のシミュレーションを行います。この検査結果に基づいて最適な治療計画を立案します。

3

術前クリーニング

インプラントを埋め込む前に、感染症を起こすことがないようお口の中を清掃し、菌の数を減らしていきます。

4

インプラント手術

術式は手術を1回だけ行う1回法と、2回に分けて行う2回法があります。
手術ではもちろん麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはありません。

【1回法】

インプラント体を埋める部位の粘膜を切開し、骨を露出させて専用ドリルで穴を開けます。そこにワンピースインプラントを埋め込みますが、ツーピースインプラントの場合には、インプラント体を埋め込み、同時にアバットメントを連結します。

【2回法】

インプラント体を埋め込む工程は1回法と同様ですが、インプラントはアバットメントが分かれているツーピースインプラントを使用します。インプラント体を埋め込んだ後、上部の穴にカバーを装着し、切開部を縫合して1次手術は終了です。
1次手術から数カ月経ったら(上顎は5カ月前後、下顎は3カ月前後が目安)2次手術を行います。2次手術はカバーの上の粘膜を切開し、カバーを除去して仮のヒーリングアバットメントを連結します。粘膜が治癒したら(2~3週間が目安)本物のアバットメントを連結して終了です。

5

人工歯の作成と装着

2次手術を終え、歯肉の状態が安定したら、型取りを行って仮歯を作製します。この際、かみ合わせや舌の違和感、頬を噛むなどの不具合がないかを確認し、調整します。最終的に完成した人工歯をアバットメントに装着して治療は終了です。

インプラントはメンテナンスが重要です

インプラントを長持ちさせるには日常の手入れと観察(メンテナンス)が大切です。

毎日のブラッシングが適切でないと、インプラントを入れた部分の歯肉に炎症が起こり、ポケットが深くなって炎症が進むという悪循環に陥り、やがて炎症はあごの骨にまで及び、骨が溶け出します。このようなインプラント周囲疾患が進行すると、歯周病菌の広がりを防ぐためにインプラントを抜かなければいけなくなったり、土台であるあごの骨が失われてインプラントが抜け落ちる恐れがあります。定期的に歯科医院通院し、かみ合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体の周囲骨の吸収状態などを診察してもらうようにしましょう。